獺祭50/39/23はどれが美味しい？違いと選び方を解説

日本酒の中でも特に人気の高い獺祭。いざ飲んでみようと思っても、23や39、45といった数字が並んでいて、一体どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

「獺祭は何割が美味しいですか？」という疑問や、それぞれの種類やランクによる23・39・45の違いが分からず、失敗や後悔をしたくないと感じている方も多いのではないでしょうか。また、獺祭で一番高級なものは何なのか、特に有名な二割三分の気になる獺祭23の味わいは？といった具体的な興味をお持ちかもしれません。

この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。初心者におすすめの一本から、それぞれの値段、例えば定番の720mlの価格、大人数で楽しむ際の1800mlの選び方まで、分かりやすく解説します。

さらに、最新の人気ランキングを参考に、あなたにぴったりの獺祭を見つけるお手伝いをします。まずは気軽に試せる飲み比べセットの情報や、獺祭の魅力を最大限に引き出す美味しい飲み方もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

獺祭50・39・23はどれが美味しい？基本と違いを解説

• 獺祭の基本となる種類とランク
• 精米歩合で見る23・39・45の違い
• 獺祭で一番高級なものは何ですか？
• 獺祭23の味わいと二割三分の魅力
• 初心者におすすめの一本はこれ

獺祭の基本となる種類とランク

獺祭を選ぶ上でまず知っておきたいのは、獺祭の日本酒は全て「純米大吟醸」という、日本酒の中でも最もランクの高い種類であるということです。そのため、数字の違いは品質の優劣というよりも、それぞれの個性やスタイルの違いと捉えるのが良いでしょう。

獺祭のラインナップの基本となるのが「磨き」シリーズです。これは、日本酒の原料であるお米をどれだけ磨いたか（削ったか）を示す「精米歩合」によって名前が付けられています。この精米歩合の数字が小さくなるほど、お米の中心部分だけを使った贅沢な造りとなり、より繊細で華やかな味わいになる傾向があります。

他にも、特別な製法を用いた「遠心分離」シリーズや、季節限定の銘柄、さらにはニューヨークで製造される「DASSAI BLUE」といった様々な種類が存在します。しかし、まずは基本となる「磨き」シリーズの違いを理解することが、自分好みの一本を見つける近道になります。

精米歩合で見る23・39・45の違い

獺祭のラベルに書かれている23、39、45という数字は、前述の通り、「精米歩合」を表しています。精米歩合とは、玄米を削って残ったお米の割合のことで、例えば「23」なら、お米の77%を削り落とし、中心の23%だけを使って造られたことを意味します。

この違いが、それぞれの獺祭の個性を生み出しています。ここでは、それぞれの特徴を比較してみましょう。

銘柄	精米歩合	味わいの特徴	おすすめのシーン
獺祭 純米大吟醸45	45%	フルーティーでバランスが良い。米の甘みと華やかな香りがあり、すっきりとした後味。	日常の食中酒、友人との食事会、初めて獺祭を飲む時
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分	39%	蜂蜜のような上品な甘さと、華やかでまろやかな口当たり。香りと味のバランスが絶妙。	少し贅沢したい日の晩酌、手土産、記念日ディナー
獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分	23%	雑味がなく、極めてクリア。花のような繊細な香りと、綺麗で長い余韻が続く。	大切な人への贈り物、特別な記念日、自分への最高のご褒美

ちなみに、以前は「獺祭50」という銘柄がスタンダードでしたが、2019年に「さらに美味しいものを届けたい」という蔵元の想いから、精米歩合を5%高めた「獺祭45」へとリニューアルされました。現在スタンダードとして親しまれているのは、この「獺祭45」です。

獺祭で一番高級なものは何ですか？

獺祭の中で最も高級な銘柄として知られているのは、「獺祭 磨き その先へ」です。このお酒は、獺祭の最高峰である「磨き二割三分」を超えるものとして、10年以上の歳月をかけて開発されました。

精米歩合は非公開とされており、その製造方法も多くの謎に包まれています。味わいは「磨き二割三分」が持つ華やかさや綺麗さをベースにしながらも、さらに複雑で奥深い、全く新しい次元の美味しさを目指して造られています。720mlで4万円を超える価格帯となり、まさに獺祭が挑戦を続ける姿勢を象徴する一本です。

他にも、圧力をかけずに搾る「遠心分離」という製法を用いた「磨き二割三分 遠心分離」も、通常の二割三分より高価で、より洗練された味わいが楽しめます。これらは、特別な贈答品や、日本酒を極めたい方が求める究極の逸品と言えるでしょう。

獺祭23の味わいと二割三分の魅力

獺祭の名を世界に知らしめた象徴的な一本が、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」です。精米歩合23%という、お米を極限まで磨き上げることで生まれる味わいは、まさに唯一無二の体験をもたらしてくれます。

その最大の魅力は、驚くほどクリアで雑味のない口当たりです。口に含むと、まるで綺麗な水のように滑らかでありながら、その奥に花のような華やかで繊細な吟醸香と、蜂蜜を思わせる上品で優しい甘みがふわりと広がります。飲み込んだ後の余韻は、すーっと消えていくようでいて、実は長く繊細に続くのが特徴的です。

多くの人が「水みたいに飲めてしまう」と表現するほど飲みやすいですが、それは決して味が薄いわけではありません。むしろ、お米の美味しい部分だけを贅沢に集めて造られたからこそ実現できる、究極の洗練された味わいなのです。

この繊細な魅力を最大限に楽しむためには、キリッと冷やしすぎず、10℃～12℃くらいの温度で、香りが立ちやすいワイングラスなどでゆっくりと味わうのがおすすめです。

初心者におすすめの一本はこれ

もし、あなたが初めて獺祭を飲むのであれば、まず「獺祭 純米大吟醸45」から試してみるのが最もおすすめです。

その理由は、味わいのバランスが非常に良く、誰が飲んでも「美味しい」と感じやすいからです。マスカットやリンゴを思わせるようなフルーティーな香りがあり、口当たりもなめらかで、日本酒特有のクセがほとんど感じられません。

そのため、普段あまり日本酒を飲まない方や、日本酒に苦手意識がある方でも、きっと抵抗なく楽しむことができるはずです。

また、品質が高い純米大吟醸でありながら、価格が比較的リーズナブルな点も大きな魅力です。日常の食事にも合わせやすく、様々な料理の味を引き立ててくれます。

まずはこの「45」で獺祭の美味しさの入口を体験し、そこから「三割九分」や「二割三分」へとステップアップしていくのが、自分好みの一本を見つけるための王道パターンと言えるでしょう。

獺祭50・39・23で美味しいのはどれ？価格と人気で比較

• 主要な値段と720mlの価格帯
• 人気ランキングから見る美味しい獺祭
• 飲み比べセットと1800mlの選び方
• 獺祭のポテンシャルを引き出す飲み方
• 結論、獺祭50・39・23でどれが美味しい？

主要な値段と720mlの価格帯

獺祭を選ぶ際に気になるのが、やはり値段ですよね。ここでは、最も一般的な720ml（四合瓶）の公式価格を目安に見ていきましょう。

• 獺祭 純米大吟醸45：約2,200円
• 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分：約2,750円
• 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分：約5,700円

このように、精米歩合の数字が小さくなる（お米をより磨いている）ほど、手間とコストがかかるため価格は上がっていきます。「45」は日常的に楽しめる価格帯ですが、「二割三分」になると特別な日のための高級酒という位置づけになるのが分かりますね。

ただし、これらはあくまで正規販売店での定価です。一時期の品薄状態の名残で、ディスカウントストアや一部のスーパーでは、定価よりもかなり割高な値段で販売されていることがあります。購入する際は、価格が高すぎないか少し注意が必要です。安心して適正価格で購入するためには、公式サイトに載っている正規販売店や、獺祭の公式ウェブストアを利用するのが確実な方法です。

人気ランキングから見る美味しい獺祭

「結局、みんなはどれを美味しいと思っているの？」という点は、選ぶ上でとても参考になりますよね。様々なレビューや飲み比べの評価を総合すると、シーンによって人気の銘柄は異なりますが、一つの傾向が見えてきます。

最も幅広い層から支持され、人気が高いのは「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」です。その理由は、華やかな香りと上品な甘み、そしてクリアな後味のバランスが絶妙だからです。初心者には分かりやすく美味しく、日本酒愛好家も納得させる品質を持ちながら、価格は「二割三分」ほど高価ではないため、「ちょっと良いお酒」として手土産や自分へのご褒美に選ばれることが多いようです。

一方で、「二割三分」は「一生に一度は飲みたい憧れのお酒」として別格の人気を誇ります。特別な贈り物や記念日など、非日常の体験を求める際に選ばれます。そして、「45」はコストパフォーマンスの高さから、最も日常的に飲まれている銘柄として圧倒的な販売量を誇ります。

このように、どの割合が一番美味しいかは、どのようなシチュエーションで誰と飲むかによって変わってくると考えられます。

飲み比べセットと1800mlの選び方

自分に合った一本を見つけるために、とても便利なのが「飲み比べセット」です。これは、主要な銘柄である「45」「三割九分」「二割三分」が、それぞれ180mlの小瓶でセットになっている商品です。

このセットの最大のメリットは、一度に複数の味を比較できる点にあります。それぞれの違いを実際に自分の舌で確かめることができるので、「次はどれを買おうかな」と迷っている方には最適です。また、見た目も上品な箱に入っていることが多く、お酒好きな方へのちょっとしたプレゼントとしても大変喜ばれます。

一方、1800ml（一升瓶）は、すでにお気に入りの銘柄が決まっている方や、ホームパーティーなどで大勢で楽しむ場合に適しています。720ml瓶を複数本買うよりも割安になるため、経済的です。冷蔵庫のスペースを確保する必要はありますが、お気に入りの獺祭を心ゆくまで楽しみたい方には、1800mlがおすすめの選択肢となります。

獺祭のポテンシャルを引き出す飲み方

せっかくの獺祭ですから、その美味しさを最大限に引き出す飲み方で楽しみたいですよね。鍵となるのは「温度」と「酒器」です。

おすすめの温度

獺祭の持つ華やかな吟醸香と繊細な甘みを最も感じやすい温度は、10℃～12℃とされています。冷蔵庫で冷やしたものを、飲む10分ほど前に出しておくと、ちょうど良い温度になります。あまり冷やしすぎると、香りが閉じこもってしまい、せっかくの魅力が半減してしまうことがあるので注意しましょう。

ただし、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 温め酒」という、お燗にするために造られた特別な銘柄も冬期限定で存在します。これは例外で、基本的には冷酒か常温で味わうのが獺祭のスタイルです。

おすすめの酒器

香りを存分に楽しむためには、お猪口のような小さな器よりも、ワイングラスのように飲み口が少し広がっているものがおすすめです。グラスの中に香りが立ちこめ、飲む前から豊かなアロマを堪能することができます。特に「二割三分」や「三割九分」のような香りが特徴的なタイプは、ぜひワイングラスで試してみてください。それだけで、味わいの感じ方がぐっと深まるはずです。

結論、獺祭50・39・23でどれが美味しい？

• 獺祭の美味しさは優劣ではなく、精米歩合によるスタイルの違い
• 全ての獺祭は「純米大吟醸」という最高ランクの日本酒
• 「50」は現在、さらに磨きをかけた「45」として販売されている
• 「45」は初心者向けで、フルーティーさとコスパの良さが魅力
• 「三割九分」は香りと甘みのバランスが良く、手土産や自分へのご褒美に人気
• 「二割三分」は雑味のないクリアな味わいで、特別な日の最高級品
• 獺祭で最も高級なのは「磨き その先へ」という特別な銘柄
• 価格は45、三割九分、二割三分の順に高くなる
• 購入は定価で買える正規販売店や公式ストアが安心
• 味わいの違いを確かめるなら「飲み比べセット」が最適
• お気に入りが決まっているなら1800ml（一升瓶）が経済的
• 美味しさを引き出す温度は、冷やしすぎない10℃～12℃
• 香りを最大限に楽しむならワイングラスの使用がおすすめ
• 日常的に楽しむなら「45」
• 迷ったらバランスの良い「三割九分」を選ぶのが失敗しないコツ