
森の香りがするウイスキーとして、多くのファンを魅了する「白州」。素敵ですよね。
ただ、その人気から「なぜ白州は手に入らないのでしょうか?」と感じている方も多いのではないでしょうか。せっかく手に入れた一本だからこそ、「白州を一番美味しく飲む方法は?」と、その楽しみ方を真剣に考えたくなるものです。
この記事では、白州の魅力を最大限に引き出すための様々な情報をお届けします。例えば、「白州をストレートで飲むとどんな味ですか?」という基本的な疑問から、定番の水割り、そして多くの人に愛されるハイボールの美味しい作り方まで、一つひとつ丁寧にご紹介します。
中には「貴重な白州でハイボールはもったいない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はハイボールこそ白州の爽やかさを引き立てる最高の飲み方の一つなんですよ。使う炭酸水やミントの種類に少しこだわるだけで、その味わいは格別なものに変わります。
また、最近話題の白州ハイボール缶についても、その特徴やひと手間加える美味しい飲み方を解説。同じサントリーの人気ウイスキーである山崎との飲み方の違いや、気になる定価の話にも触れながら、あなたにぴったりの一杯を見つけるお手伝いをします
- 白州が持つ本来の風味と人気の理由
- ストレートからハイボールまで最適な飲み方の手順
- 各飲み方に合うアレンジや料理のヒント
- 品薄の背景やラインナップごとの違い



こんにちは!この記事の著者「はなまる」です。お酒大好きな私が、お気に入りのお酒を紹介します。読者が良いお酒に出会えることを心掛けて記事作成しています。
白州の飲み方入門|基本と人気の理由


- なぜ白州は手に入らないのでしょうか?
- 白州の定価と現在の価格について
- 白州をストレートで飲むとどんな味ですか?
- 風味を引き立てる水割りのポイント
- 人気の山崎との飲み方の違いは?
- 白州を一番美味しく飲む方法は?
なぜ白州は手に入らないのでしょうか?
「白州がお店に全然ない…」と感じている方は、あなただけではありません。白州がこれほどまでに入手困難になっている理由は、その人気に対して生産が追いついていないからです。
もう少し詳しく言うと、理由は大きく二つ考えられます。 一つは、世界的なジャパニーズウイスキーブームです。2000年代以降、日本のウイスキーは国際的な品評会で数々の賞を受賞し、世界中から高い評価を受けるようになりました。中でも白州は、その爽やかで繊細な味わいが世界中のウイスキーファンを魅了し、需要が爆発的に増加したのです。
そしてもう一つは、ウイスキーというお酒の特性にあります。ウイスキーは、製造してから樽で長期間熟成させる必要があるため、急な需要の増加にすぐ対応することができません。現在の「白州12年」は、12年以上前に仕込まれた原酒から作られています。つまり、今日の人気を予測して、10年以上も前から生産量を大幅に増やしておくことは、極めて困難だった、ということですね。
これらの理由から、特に「白州12年」や「白州18年」といった熟成年数の長いボトルは、一部が休売になるなど、市場から姿を消してしまいました。この品薄状態は、残念ながらすぐに解消される見込みは低いと考えられますが、それだけ白州が多くの人に愛されている証拠とも言えるのかもしれません。


白州の定価と現在の価格について
前述の通り、白州は入手が非常に困難になっているため、定価と実際に市場で取引されている価格(市場価格)との間に大きな差が生まれています。これから白州を購入しようと考えている方は、この点を理解しておくことが大切です。
サントリーが設定しているメーカー希望小売価格(税抜)は、以下のようになっています。
製品名 | 容量 | 希望小売価格(税抜) |
---|---|---|
サントリーシングルモルトウイスキー白州 | 700ml | 4,500円 |
サントリーシングルモルトウイスキー白州12年 | 700ml | 10,000円 |
サントリーシングルモルトウイスキー白州18年 | 700ml | 32,000円 |
サントリーシングルモルトウイスキー白州25年 | 700ml | 160,000円 |
いかがでしょうか。これが本来の価格です。 しかし、酒店やオンラインショップなどでは、この価格の数倍で販売されていることがほとんどです。特に熟成年数の長い「18年」や「25年」は、数十万円という価格で取引されることも珍しくありません。
これは、需要と供給のバランスが崩れたことによるプレミアム価格であり、残念ながら現状では定価での購入は非常に難しいと言わざるを得ません。もし定価に近い価格で見かけた場合は、抽選販売であったり、購入条件が設けられていたりするケースが多いです。購入を検討する際は、価格の相場をよく調べ、信頼できる店舗から購入することをおすすめします。
白州をストレートで飲むとどんな味ですか?
白州の持つ個性を最も深く、ダイレクトに感じたいのであれば、まずはストレートで味わってみることをおすすめします。グラスに注がれた白州は、明るい黄金色に輝き、見ているだけでも心が落ち着きます。
香りを確かめてみると、まるで早朝の森を散歩しているかのような、清々しい若葉の香りや、すだちのような爽やかな柑橘系の香りが感じられます。その奥には、ほのかにスモーキーな香りも潜んでいて、複雑で奥行きのある印象を与えます。
ひと口、ゆっくりと舌の上で転がすように味わってみてください。アルコールの刺激は穏やかで、驚くほどなめらかな口当たりです。味わいは、軽快な酸味と、かすかな甘みが心地よく、後から心地よいスモーキーな余韻が鼻を抜けていきます。キレが良く、すっきりとしているので、ウイスキーを飲み慣れていない方でも、その美味しさを素直に感じられるはずです。
ストレートで飲む際は、チェイサー(追い水)として、良質なミネラルウォーターを一緒に用意するのがマナーであり、美味しく飲むためのコツでもあります。ウイスキーと水を交互に飲むことで、口の中がリフレッシュされ、次の一口をまた新鮮な気持ちで味わうことができますし、悪酔いを防ぐ効果も期待できますよ。
風味を引き立てる水割りのポイント
ストレートの次に試していただきたいのが、日本のウイスキー文化を象徴する飲み方でもある「水割り」です。水で割ることでアルコールの角が取れ、白州の持つ繊細な香味がより一層花開きます。
水割りの魅力は、自分好みの濃さに調整できる手軽さと、食事との相性の良さにあります。特に、素材の味を活かした和食とのペアリングは素晴らしく、お互いの良さを引き立て合います。
美味しい水割りの作り方
- グラスに大きめの氷をたっぷりと入れ、マドラーでかき混ぜてグラス自体をしっかりと冷やします。溶けた水は一度捨てましょう。
- 白州を適量(例えば30ml)注ぎます。
- 良質なミネラルウォーター(軟水がおすすめ)を、白州の2~2.5倍量(60ml~75ml)、氷に当てないようにそっと注ぎ入れます。
- マドラーで縦に一度、静かに混ぜれば完成です。
ここでのポイントは、混ぜすぎないことです。炭酸飲料ではありませんが、余計に混ぜると氷が必要以上に溶けてしまい、味がぼやけてしまいます。白州の持つ爽やかで軽快な味わいは、水割りにすることで、より穏やかで優しい表情を見せてくれます。その日の気分や合わせる食事によって濃さを変えながら、ゆったりとした時間を楽しんでみてください。
人気の山崎との飲み方の違いは?
サントリーが誇るシングルモルトウイスキーとして、白州とよく比較されるのが「山崎」です。どちらも世界的に評価の高い素晴らしいウイスキーですが、その個性は大きく異なります。この違いを理解すると、それぞれに合った飲み方が見えてきますよ。
言ってしまえば、白州が「森の蒸溜所」で育まれた“爽やかで軽快なウイスキー”であるのに対し、山崎は「日本初の蒸溜所」で生まれた“華やかで重厚なウイスキー”です。
特徴 | 白州 | 山崎 |
---|---|---|
場所 | 南アルプスの森の中(標高約700m) | 京都郊外の自然豊かな地 |
水質 | 花崗岩に磨かれた軟水(キレが良い) | 名水の里として知られる地の軟水 |
味わい | 爽やかな柑橘、若葉、軽快なスモーキー | 苺やさくらんぼのような果実香、蜂蜜のような甘さ |
香り | フレッシュで清々しい森の香り | 華やかで甘く、奥行きのある香り |
おすすめの飲み方 | ハイボール、ロック、水割り | ストレート、トワイスアップ、ロック |
このように、白州はその爽快な個性を活かしたハイボールが特に人気ですが、山崎はその複雑で華やかな香りをじっくりと愉しむストレートや、少量の加水で香りを開かせるトワイスアップがおすすめです。
もちろん、これはあくまで一例です。山崎でハイボールを作っても美味しいですし、白州をストレートでじっくり味わうのもまた格別です。それぞれのウイスキーが持つ物語や風土に思いを馳せながら、あなただけのベストな飲み方を探求するのも、ウイスキーの大きな楽しみの一つですね。
白州を一番美味しく飲む方法は?
ここまで様々な飲み方をご紹介してきましたが、「結局、白州を一番美味しく飲む方法はどれなの?」という疑問が浮かぶかもしれませんね。
これに対する私の答えは、「飲む人の好み、その時の気分、そして一緒に過ごす時間によって、一番の飲み方は変わる」ということです。ウイスキーの楽しみ方に、絶対的な正解はありません。
例えば、一日の終わりに静かに自分と向き合いたい夜には、白州の持つ繊細な香りと味わいを余すことなく感じられる「ストレート」が寄り添ってくれるでしょう。
友人たちと賑やかに食事を囲むなら、どんな料理にも合わせやすく、場を華やかにする「ハイボール」がぴったりです。
ゆっくりと流れる時間を楽しみたい休日の午後には、氷が溶けることで刻一刻と表情を変える「オン・ザ・ロック」が、豊かな時間を与えてくれます。
大切なのは、固定観念にとらわれず、色々な飲み方を試してみることです。それぞれの飲み方が、白州の新たな魅力を教えてくれるはずです。この記事で紹介する方法を参考にしながら、ぜひあなただけの「一番おいしい飲み方」を見つけてみてください。それが、高価で貴重な白州を最高に楽しむための、何よりの秘訣だと私は思います。
最高の白州ハイボールという飲み方
- ハイボールはもったいないという噂の真相
- 黄金比率のハイボール作り方と炭酸水
- 風味を格上げするミントの種類
- 白州ハイボール缶の美味しい飲み方
ハイボールはもったいないという噂の真相
「こんなに貴重な白州を炭酸で割るなんて、もったいないのでは?」そんな声を聞くことがあります。確かに、高価なシングルモルトウイスキーですから、そう感じるお気持ちもよく分かります。
しかし、私から言わせれば、白州のハイボールは決して「もったいない」ものではありません。むしろ、白州の魅力を最大限に引き出す、最高の飲み方の一つだと考えています。
その理由は、白州が持つ「森の香り」と、ハイボールの「爽快感」の相性が抜群に良いからです。白州特有の若葉や柑橘を思わせる清々しい香りは、炭酸の気泡が弾けることによって、グラスの中からより一層豊かに立ち上ります。これは、サントリーの公式ウェブサイトでも推奨されている楽しみ方なんですよ。
ひと口飲めば、まるで森林浴をしているかのような爽やかな気分に包まれます。すっきりとしたキレのある味わいは、和食から洋食まで幅広い料理の味を引き立ててくれるため、食中酒としても非常に優秀です。
もちろん、ウイスキー本来の味をじっくり味わいたい方にはストレートやロックが向いていますが、ハイボールにすることでウイスキーに馴染みのない方や、アルコール度数の高いお酒が苦手な方でも、気軽に白州の美味しさに触れることができます。
このように考えると、ハイボールは白州の楽しみ方の幅を広げてくれる、とても贅沢な選択肢と言えるのではないでしょうか。
黄金比率のハイボール作り方と炭酸水
せっかく白州でハイボールを作るなら、その美味しさを最大限に引き出したいですよね。ここでは、誰でも簡単にお店の味を再現できる、黄金比率の作り方をご紹介します。ポイントは「徹底的に冷やすこと」と「炭酸を逃さないこと」です。
黄金比率ハイボールの作り方
- グラスを冷やす: まずはグラスに氷をぎっしりと詰め、マドラーでくるくると混ぜてグラス全体をキンキンに冷やします。このひと手間で、氷が溶けにくくなります。
- ウイスキーを注ぎ、冷やす: 白州を適量(30ml程度)注ぎ、もう一度マドラーで混ぜてウイスキー自体もしっかりと冷やします。
- 炭酸水を注ぐ: ここが重要です。よく冷えた強炭酸水を、氷に直接当てないように、グラスの縁からそっと注ぎ入れます。割合は、白州1に対して炭酸水3~4がおすすめです。
- 一度だけ混ぜる: 炭酸ガスが逃げてしまわないよう、マドラーをグラスの底まで静かに入れ、縦に一度だけ持ち上げるように混ぜます。混ぜすぎは禁物です。
炭酸水の選び方
ハイボールの味わいを左右するもう一つの主役が、炭酸水です。できるだけ炭酸が強く、雑味のないものを選びましょう。南アルプスの天然水から作られた炭酸水など、白州と同じ水源の製品を選ぶと、味わいに一体感が生まれるのでおすすめですよ。
この手順を守るだけで、白州の爽やかな香りが際立つ、格別のハイボールが完成します。
風味を格上げするミントの種類
白州のハイボールをさらに爽やかに、そしてお洒落に楽しむための最高の脇役が「ミント」です。白州が持つ森の香りに、ミントの清涼感が加わることで、驚くほど洗練された味わいに変化します。
ミントと一言で言っても様々な種類がありますが、ハイボールにおすすめなのは主に「スペアミント」と「ペパーミント」の二つです。
スペアミントは、香りが比較的穏やかで、ほんのりとした甘みがあるのが特徴です。料理やカクテルに広く使われ、白州の繊細な風味を邪魔することなく、爽やかさだけをプラスしてくれます。迷ったら、まずはこちらを選ぶと失敗が少ないでしょう。
一方、ペパーミントは、メントールの含有量が多く、より清涼感が強いのが特徴です。キリッとした爽快感を強く感じたい場合にはこちらが向いていますが、香りが強いため、入れすぎるとウイスキーの風味を覆い隠してしまう可能性もあります。
ミントの効果的な使い方
ミントの葉は、グラスに入れる直前に、手のひらで「パンッ」と一度軽く叩いてみてください。この衝撃で葉の細胞が壊れ、香りの成分が外に出やすくなります。このひと手間を加えるだけで、グラスから立ち上る香りが格段に豊かになりますよ。白州ハイボールにミントを一枚浮かべるだけで、いつもの晩酌が、まるでバーで過ごすような特別な時間に変わるはずです。
白州ハイボール缶の美味しい飲み方
「もっと手軽に白州ハイボールを楽しみたい!」という声に応えて登場したのが、「サントリープレミアムハイボール〈白州〉」です。お店で見かけたことがある方も多いかもしれませんね。
このハイボール缶の最大の魅力は、何と言ってもその手軽さです。サントリーのブレンダーが白州の味わいを最も活かすよう、絶妙なバランスで仕上げているため、いつでもどこでも、開けるだけで本格的な味わいを楽しめます。
もちろん、そのまま飲んでも十分に美味しいのですが、少しだけ工夫を加えることで、その魅力はさらに引き立ちます。
おすすめの美味しい飲み方
- グラスに注いで飲む: 缶のまま飲むのではなく、よく冷やした薄手のグラスに注いでみてください。口当たりが良くなり、香りも感じやすくなります。氷を入れると、より一層冷たさが持続します。
- 柑橘を添える: レモンやライム、すだちなどを軽く搾って加えると、白州の持つ爽やかさがさらに際立ちます。見た目も華やかになりますね。
- ミントを浮かべる: 前述の通り、ミントとの相性は抜群です。フレッシュなミントを一枚加えるだけで、本格的なカクテルのような味わいになります。
メリットは手軽さと安定した品質ですが、デメリットを挙げるとすれば、やはり自分でボトルから作るハイボールの味わいや、好みの濃さに調整する楽しみには一歩及ばない点かもしれません。とは言え、白州を試してみたいけれどボトルは高価で手が出せない、という方にとっては、最高の入門編と言えるでしょう。
総括:あなたに合う白州の飲み方探し
ここまで、白州の様々な楽しみ方についてご紹介してきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめますので、あなたにぴったりの一杯を見つけるための参考にしてくださいね。
- 白州は世界的な人気と原酒不足から入手が困難になっている
- 定価と市場価格には大きな差があるため購入時は注意が必要
- ストレートは森のような爽やかさと、ほのかなスモーキーさを最も感じられる
- ストレートで飲む際はチェイサーを用意すると悪酔いを防ぎ、味覚をリセットできる
- 水割りは白州1に対し水2~2.5が基本で、和食との相性が抜群
- 白州は爽やかさが特徴、山崎は華やかで重厚な個性の違いがある
- 白州ハイボールは決して「もったいない」飲み方ではない
- ハイボールは炭酸が白州の爽やかな香りを一層引き立てる
- 美味しいハイボールの黄金比はウイスキー1:炭酸水3~4
- ハイボール作りではグラス、ウイスキー、炭酸水を徹底的に冷やすことが鍵
- 炭酸水はできるだけガス圧の強い「強炭酸」を選ぶ
- ミントを手のひらで叩いてから加えると香りが豊かになる
- スペアミントは穏やかに、ペパーミントは力強く香る
- 白州ハイボール缶はグラスに注いで飲むと、より美味しくなる
- 「一番の飲み方」に正解はなく、気分やシーンに合わせて選ぶのが最高の楽しみ方
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