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花邑と翠玉の違いを解説!十四代との関係や入手方法も

日本酒がお好きなあなたなら、「花邑(はなむら)」と「翠玉(すいぎょく)」という名前を一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。どちらも秋田県にある伝統的な蔵元、両関酒造が手掛ける人気の銘柄ですが、「この二つ、どう違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

特に花邑は、幻の銘酒ともいわれる十四代からの技術指導を受けていることで知られていて、とても興味をそそられますよね。ただ、どちらの銘柄も入手困難なことで有名で、信頼できる特約店でもなかなか見かけることがありません。通販サイトで見つけたと思っても、本当に信頼できるのか少し不安になることもあるかと思います。

そこでこの記事では、翠玉と花邑の違いを徹底比較していきますね。定番の純米吟醸の味わいの違いから、特別な限定酒である裏翠玉の魅力、そして気軽に試しやすい720mlボトルの情報まで、あなたの「知りたい!」にしっかりお答えします。これを読めば、二つの銘柄の個性や背景がクリアになり、あなたにぴったりの一本がきっと見つかりますよ。

この記事を読むとわかること
  • 花邑と翠玉の味わいや香りの具体的な違い
  • 両銘柄と幻の酒「十四代」との深い関係性
  • 裏翠玉など特別なラインナップの特徴
  • 入手困難な銘柄を手にいれるための方法
はなまる

こんにちは!この記事の著者「はなまる」です。お酒大好きな私が、お気に入りのお酒を紹介します。読者が良いお酒に出会えることを心掛けて記事作成しています。

目次

花邑と翠玉の違いを生んだ背景とは

花邑と翠玉の違いを生んだ背景とは
  • 翠玉と花邑の違いを徹底比較
  • 二つの銘柄を醸す両関酒造とは
  • 花邑と十四代の深い関係性
  • 味わいの要となる純米吟醸
  • 限定酒である裏翠玉の魅力

翠玉と花邑の違いを徹底比較

翠玉と花邑の違いを徹底比較

花邑と翠玉、この二つの銘柄の最も大きな違いは、その誕生の背景にあります。ずばり、花邑が山形の銘酒「十四代」を醸す高木酒造の全面的な技術指導のもとで生まれた特別なブランドであるのに対し、翠玉は両関酒造が独自にその技術と感性で生み出したオリジナルブランドである点です。

この背景の違いが、それぞれの味わいや個性に色濃く反映されています。花邑は、十四代を彷彿とさせるような、華やかで果実のような甘みが特徴的です。一方の翠玉は、エメラルドを意味するその名の通り、キラキラとした透明感と繊細で綺麗な味わいが魅力となっています。

どちらも非常に人気が高く、入手が難しい点は共通していますが、その個性の違いを知ることで、どちらが自分の好みに合うかが見えてくるはずですよ。下の表に主な違いをまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

スクロールできます
項目花邑(はなむら)翠玉(すいぎょく)
製造元両関酒造株式会社(秋田県)両関酒造株式会社(秋田県)
コンセプト十四代(高木酒造)の技術指導を受けて誕生両関酒造のオリジナルブランド
味わいの特徴フルーティで芳醇な甘み、華やかな香り繊細でクリアな旨み、綺麗な飲み口
主なラインナップ純米吟醸、純米大吟醸など(使用米で展開)純米吟醸、特別純米など
特記事項生産量が極めて少なく、入手は非常に困難「裏翠玉」といった辛口の限定品も存在

このように、ルーツや目指す酒質が異なるため、二つは似ているようで全く違う個性を持ったお酒だと言えます。

二つの銘柄を醸す両関酒造とは

二つの銘柄を醸す両関酒造とは

花邑と翠玉という二つの魅力的な銘柄を生み出しているのは、秋田県湯沢市に蔵を構える両関酒造です。創業は1874年(明治7年)という長い歴史を持つ老舗の酒蔵で、伝統を大切にしながらも、常に新しい挑戦を続けているんですよ。

もともと両関酒造は、その名の由来が「東西の大関を兼ねる名刀のように」とある通り、全国的にも評価の高いお酒を造ってきました。事実、大正時代には全国の品評会で上位に入賞し、秋田の酒の名声を高めるきっかけを作ったほどです。

登録有形文化財の蔵で醸す酒

両関酒造のすごいところは、歴史ある建物を今も大切に使い続けている点です。母屋や内蔵は国の登録有形文化財にも指定されていて、そんな伝統的な環境の中で、現代の酒造りが行われているんです。仕込み水には、日本名水百選にも選ばれた「力水」の源流となる地下水を使用しており、この清らかな水がお酒の綺麗な味わいの源になっています。

伝統から高品質な地酒への挑戦

かつては普通酒の製造が主体でしたが、時代のニーズの変化に合わせて、近年では花邑や翠玉のような、一本一本に手間暇をかけた高品質な特定名称酒の醸造に力を入れています。伝統の技術を基盤としながら、飲む人の心に響く新しい美味しさを追求する姿勢が、多くの日本酒ファンを惹きつけている理由なのかもしれませんね。

花邑と十四代の深い関係性

花邑と十四代の深い関係性

「花邑」というお酒を語る上で、山形の銘酒「十四代」の存在は絶対に欠かせません。なぜなら、花邑は十四代を醸す高木酒造の高木顕統氏が、全面的に監修して誕生したお酒だからです。これは単なるアドバイスというレベルではなく、原料となる酒米の選定から、具体的な醸造方法、品質管理、さらには「花邑」という名前の命名やラベルデザインに至るまで、すべてに高木氏が関わっています。

言ってしまえば、花邑は両関酒造の蔵で、十四代の遺伝子を受け継いで造られているお酒、と考えることもできます。このため、日本酒ファンの間では「十四代のDNAを汲む酒」として、デビュー当初から大きな注目を集めてきました。

実際にその味わいは、十四代を彷彿とさせるような、上品でフルーティな香りと芳醇な甘みを持ちながら、後味はすっきりとキレていく絶妙なバランスを持っています。なかなか手に入らない十四代の面影を、この花邑に求めるファンが多いのも頷けますね。

ただし、あくまで花邑は両関酒造が醸すお酒です。十四代そのものではなく、両関酒造の持つポテンシャルと十四代の技術が融合して生まれた、唯一無二の存在として楽しむのが良いと思いますよ。

味わいの要となる純米吟醸

味わいの要となる純米吟醸

花邑と翠玉、どちらのブランドの魅力を知るにも、まずは「純米吟醸」クラスのお酒から試してみるのがおすすめです。というのも、両ブランドともに純米吟醸がラインナップの軸となっており、それぞれの個性が最も分かりやすく表現されているからです。

花邑の純米吟醸は、マスカットやメロンのような華やかで甘い香りが立ち上り、口に含むとリッチでジューシーな旨みが広がります。それでいて、ただ甘いだけでなく、後味は綺麗にスッと消えていくので、飲み飽きることがありません。まさに、特別な日にゆっくりと味わいたい、そんな贅沢な気持ちにさせてくれる一杯です。

一方、翠玉の純米吟醸は、その名の通りエメラルドのような輝きと透明感がテーマ。香りは比較的穏やかで、クリアで澄み切った口当たりが特徴です。味わいの粒子がとても緻密で、なめらかな甘みと綺麗な酸が絶妙なハーモニーを奏でます。食中酒としても合わせやすく、料理の味を引き立ててくれるような上品さを持っています。

どちらも精米歩合は50%と、大吟醸クラスまで磨き上げたお米を使用しており、雑味のないクリアな酒質は共通しています。しかし、その表現方法は全く異なりますので、ぜひ飲み比べてみて、あなた好みの「純米吟醸」を見つけてみてくださいね。

限定酒である裏翠玉の魅力

翠玉には、通常のラインナップとは別に「裏翠玉」と呼ばれる特別な限定酒が存在します。これは、日本酒好きの間で「見つけたら即買い」と言われることもある、ちょっと特別な一本なんですよ。

「裏」というからには、「表」があるわけですが、通常の翠玉(表)がフルーティで甘口寄りの味わいなのに対し、この裏翠玉は芳醇な旨みを持ちつつも、すっきりとした辛口を目指して醸されているのが最大の特徴です。

具体的には、日本酒度がプラスに設定されており(例えば+3.1など)、甘さが抑えられています。そのため、口に含むと米の旨みがしっかりと感じられ、後味はドライにキレていきます。甘いお酒が少し苦手な方や、キレの良い食中酒をお探しの方には、こちらの裏翠玉がぴったりかもしれません。

この裏翠玉も、純米吟醸と特別純米の2タイプがリリースされることがあります。注意点としては、こちらも生産数が非常に少なく、特約店でも限られた時期にしか入荷しないため、出会うのはなかなか難しいです。もし見かける機会があれば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。表と裏、それぞれの個性の違いを楽しむのも、翠玉の面白いところですね。

銘柄ごとの特徴から花邑と翠玉の違いを解説

銘柄ごとの特徴から花邑と翠玉の違いを解説
  • 花邑が入手困難といわれる理由
  • 購入の鍵となる特約店の存在
  • 通販サイトでの取り扱い状況
  • 試し飲みにも最適な720mlサイズ
  • まとめ:花邑と翠玉の違いを知って選ぶ

花邑が入手困難といわれる理由

花邑が入手困難といわれる理由

「花邑を飲んでみたいけど、どこにも売っていない…」と感じている方は、とても多いと思います。花邑がこれほどまでに入手困難なことには、はっきりとした理由がいくつかあるんです。

第一に、その生産量が極めて少ないことが挙げられます。前述の通り、花邑は十四代の蔵元から特別な技術指導を受けて、非常に手間暇をかけて造られています。一本一本を丁寧に醸すため、一度に大量生産することが物理的に不可能なのです。品質を最優先するがゆえの、希少性と言えますね。

第二の理由は、販売方法が限定されている点です。花邑は、全国でもごく一部の、蔵元が認めた「特約店」と呼ばれる酒販店でしか取り扱われていません。スーパーやコンビニ、一般的な酒店の店頭に並ぶことはまずありません。この限られた流通経路が、私たちが花邑に出会う機会をさらに少なくしているのです。

そして最後に、その人気ぶりが挙げられます。十四代の遺伝子を汲むという話題性や、実際に飲んだ人からの高い評価が口コミで広がり、需要が供給をはるかに上回る状況が続いています。特約店に入荷しても、予約分で完売してしまったり、店頭に出た瞬間に売り切れてしまったりすることも珍しくありません。これらの要因が重なり合うことで、花邑は「幻の酒」とさえ呼ばれるほどの入手困難な銘柄となっているのです。

購入の鍵となる特約店の存在

購入の鍵となる特約店の存在

入手困難な花邑や翠玉を手に入れるためには、「特約店」の存在を理解し、その情報をうまく活用することが何よりも大切になります。特約店とは、両関酒造と正式に契約を結び、お酒を直接仕入れている正規販売店のことです。蔵元は、品質管理や販売方法について信頼できるお店にしかお酒を卸さないため、本物を適正な価格で購入するには、特約店を利用するのが唯一の方法と言っても過言ではありません。

では、どうすれば特約店の情報を見つけられるのでしょうか。一番確実なのは、両関酒造の公式ウェブサイトを確認することです。サイト内には、全国の特約店リストが掲載されていますので、まずはお住まいの地域の近くに特約店があるかを探してみるのが良いでしょう。

ただ、特約店に行けば必ず買えるというわけではないのが、このお酒の難しいところです。入荷は不定期で、本数も非常に少ないため、お店のSNSをフォローしたり、メルマガに登録したりして、入荷情報をこまめにチェックする努力が必要になります。中には、購入に際して抽選販売や、他のお酒とのセット購入といった条件を設けているお店もありますので、各店舗のルールを事前に確認しておくことも忘れないでくださいね。

通販サイトでの取り扱い状況

「特約店が近くにないなら、通販で探せばいいのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。実際に、大手のオンラインショッピングモールなどで花邑や翠玉を検索すると、いくつか商品が見つかることがあります。

しかし、ここで注意していただきたい点がいくつかあります。まず、これらの通販サイトで販売されているものの多くは、正規の特約店ではない業者が転売しているケースがほとんどです。そのため、価格が定価をはるかに上回る、いわゆる「プレミア価格」になっていることが大半です。正規の価格を知っていると、その金額に驚いてしまうかもしれません。

もっと言えば、価格以上に心配なのが品質管理の問題です。特に、花邑や翠玉の「無濾過生酒」は、温度管理が非常にデリケートなお酒です。正規の特約店であれば、蔵元から出荷された後も冷蔵庫で厳密に管理していますが、転売業者の場合、どのような環境で保管されていたかが分かりません。せっかく高いお金を出して購入しても、本来のフレッシュな味わいが損なわれてしまっている可能性も否定できないのです。

これらの理由から、安易に通販サイトを利用するのは、あまりおすすめできません。もし利用する場合は、販売者が正規の特約店であるか、そして品質管理(特にクール便での発送)が徹底されているかを、しっかりと確認することが大切ですよ。

試し飲みにも最適な720mlサイズ

花邑や翠玉に初めて挑戦してみたい、あるいは色々な種類を飲み比べてみたい、という方には、1800ml(一升瓶)サイズよりも720ml(四合瓶)サイズが断然おすすめです。

その理由はいくつかあります。まず、価格が比較的手頃である点です。入手困難な銘柄ですから、1800mlサイズはそれなりのお値段になります。その点、720mlサイズであれば、少し気軽に試してみることができますよね。

また、飲み切りやすいというメリットもあります。特に生酒は、開封すると風味が少しずつ変化していきます。最高の状態で楽しむためには、開封後なるべく早く飲み切るのが理想です。720mlであれば、一人や二人で数日のうちに美味しく飲み切るのにちょうど良いサイズ感です。

さらに、蔵元や酒販店によっては、1800mlよりも720mlの方が入手しやすい場合があるようです。例えば、ある特約店のブログには「今季は720mlを重点的に配分していただいた」という記述もありました。これは、より多くの方に銘柄の魅力を知ってもらいたい、という蔵元の想いの表れかもしれませんね。

高価で希少な1800mlを追い求めるのも一つの楽しみ方ですが、まずは720mlサイズでその世界観に触れてみるのが、賢い選択と言えるかもしれません。

まとめ:花邑と翠玉の違いを知って選ぶ

今回は、人気の日本酒「花邑」と「翠玉」の違いについて、様々な角度から詳しく見てきました。最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。あなたにぴったりの一本を見つけるための、最終チェックとしてご活用ください。

  • 花邑と翠玉はどちらも秋田県の「両関酒造」が醸す銘酒
  • 二つの最大の違いは「十四代」の技術指導の有無
  • 花邑は「十四代」の高木酒造が全面的に監修して誕生
  • 翠玉は両関酒造が独自に手掛けるオリジナルブランド
  • 花邑はフルーティで芳醇、華やかな甘みが特徴
  • 翠玉は繊細でクリア、綺麗な飲み口が魅力
  • どちらの個性も「純米吟醸」を飲むとよく分かる
  • 翠玉には「裏翠玉」という辛口の限定品も存在する
  • 花邑の入手困難な理由は少量生産と限定された流通にある
  • 購入するには「特約店」の情報をこまめにチェックすることが不可欠
  • 両関酒造の公式サイトで全国の特約店リストが確認できる
  • 通販サイトで見かけるものはプレミア価格の転売品が多い
  • 生酒の通販購入は品質管理の面で注意が必要
  • 初めて試すなら720mlサイズが価格も手頃でおすすめ
  • 二つの個性の違いを理解し、自分の好みに合わせて選ぶのが一番の楽しみ方
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